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AIとお弁当:② 子どものお弁当を作りたい時

 

子どものお弁当を作る日は、大人のお弁当とは少し違う緊張があります。

「ちゃんと食べてくれるかな」「この量で足りるかな」「昨日も卵焼きを入れたけれど、今日も同じでいいかな」と考えていると、まだ何も作っていないのに時間だけが過ぎてしまうことがあります。

私も以前は、子どものお弁当なら栄養も彩りも品数もきちんとそろえた方がいいと思っていました。ところが、頑張って詰めた日に限って残っていることがあり、「こんなに考えたのに」と少しがっかりしたことがあります。

子どものお弁当で大切なのは、見た目を完璧にすることより、その子が無理なく食べられること。

そう考えるようになってから、AIの使い方も変わりました。全部のお弁当をAIに決めてもらうのではなく、「あと1品だけ決まらない」「この材料で子どもが食べやすいものはある?」というように、迷った部分だけ相談するようになったのです。


子どもの好みを先に伝えると考えやすい

AIに子どものお弁当を相談するとき、かなり役立ったのが好きなものと苦手なものを先に伝えることでした。

AIに「子どものお弁当を考えて」とだけ聞いても、こちらの子どもが何を食べられるのかまでは分かりません。そのため、ピーマンが苦手なのにピーマン入りのおかずが出てきたり、辛いものが苦手なのに少し刺激のある味付けが候補になったりします。

そこで、「卵は好き」「ピーマンは苦手」「辛いものは食べない」と短く付け加えてみます。これだけでも候補がかなり選びやすくなります。

「小学2年生のお弁当です。卵とウインナーは好きですが、ピーマンは苦手です。食べやすいおかずを3つ考えて」

「幼稚園児向けです。辛くなくて、手で持っても食べやすいおかずを教えて」

「野菜が苦手な子でも食べやすい、小さなおかずを3つ考えて」

このくらいの文章なら、AIを使い始めたばかりでも難しくありません。

ただ、ここで私が少し失敗したのは、「苦手な野菜をどうにか食べさせよう」と考えすぎたことでした。野菜を細かくする方法、味を変える方法、好きなおかずに混ぜる方法などをAIにたくさん聞いたのですが、毎日そこまで頑張ると作る側も疲れてしまいます。

そして、ある時ふと「これは彩りのために入れているのか、それとも食べてもらうために入れているのか」と分からなくなりました。

苦手なものに挑戦する日があってもいいですし、安心して食べられるものを中心にする日があってもいい。

AIは好き嫌いをなくすためだけに使うのではなく、その日の状況に合った候補を考えるために使うくらいがちょうどいいと感じています。


年齢だけでなく「その子の食べ方」も伝える

子どものお弁当を相談するとき、「幼稚園児です」「小学1年生です」と年齢を伝えるのは分かりやすい方法です。ただ、同じ年齢でも食べる量や速さはかなり違います。

よく食べる子もいれば少食の子もいます。食べるのが早い子もいれば、ゆっくり食べる子もいます。箸を上手に使える子もいれば、フォークの方が食べやすい子もいます。

そこで、年齢だけでなく「少食です」「食べるのがゆっくりです」「箸がまだ少し苦手です」という情報も加えてみます。

たとえば、「年長です。食べるのがゆっくりなので、短い時間でも食べやすいおかずを3つ考えて」と聞けます。

さらに、「年長です。箸でつかみやすく、汁が出にくいおかずを3つ考えて」と聞けば、味だけではなく食べやすさまで含めた候補を考えてもらえます。

年齢+その子の普段の食べ方。この2つを伝えるだけでも、AIへの相談はかなり現実的になります。


AIへの聞き方で子ども向きかどうかが変わる

私が最初にやってしまったのは、とても短く聞くことでした。

悪い書き方:「子どものお弁当を考えて」

もちろん、これでもAIは答えてくれます。ただ、何歳なのか、どのくらい食べるのか、何が苦手なのか、学校でどのくらいの時間をかけて食べるのかが分かりません。

そのため、候補を見て「これは量が多いな」「朝からこれは作れないな」「この味は子どもには少し濃そう」と感じることがありました。

そこで、条件を少しずつ加えてみました。

良い書き方:「小学1年生のお弁当です。少食なので量は少なめ。卵と鶏肉は好きで、ピーマンと辛い味は苦手です。学校で20分くらいで食べられる、冷めても食べやすいおかずを3つ考えてください」

長く見えますが、特別な言葉は使っていません。普段家族に説明するような感覚で条件を書いているだけです。

年齢・量・好き嫌い・食べる時間・食べやすさ。全部を毎回書く必要はありませんが、必要な条件を2つ、3つ足すだけでも回答は使いやすくなります。


食べやすさもAIに相談できる

子どものお弁当を考えていて意外だったのが、味だけではなく大きさや形でも食べやすさがかなり変わることでした。

家では普通に食べていた鶏肉を少し大きめのままお弁当に入れたところ、ほとんど残してきたことがあります。「急に嫌いになったのかな」と思いましたが、次は小さめに切って入れてみると普通に食べていました。

そこで気づいたのが、家と園や学校では食べる環境が違うということです。

家なら時間をかけて食べられますし、食べにくければ切り直すこともできます。ところが、お弁当の時間は限られています。箸で何度もつかみ直すようなおかずは、それだけで面倒になってしまうこともあります。

AIには、こんな聞き方もできます。

「年長です。箸でつかみやすく、ひと口で食べやすいおかずを3つ考えて」

「小学1年生です。汁が出にくく、冷めても食べやすい鶏肉のおかずを教えて」

「おにぎりが中心です。おかずは2品だけにしたいので、子どもが食べやすい組み合わせを考えて」

すると、単に料理名を並べてもらうより、自分のお弁当に使える候補を見つけやすくなります。

味だけでなく、食べる場所や時間まで考えて相談する。これは実際に使ってみて気づいたポイントでした。


彩りは「無理に増やす」より食べられる色を足す

お弁当というと、「赤・黄・緑がそろっているときれい」とよく言われます。確かに、ふたを開けた時に色があるとおいしそうに見えます。

私もそれを気にして、黄色の卵焼き、赤いミニトマト、緑の野菜をできるだけ入れようとしていました。

ところが、見た目はきれいでも、苦手なものだけ毎回きれいに残っていることがありました。

「せっかく彩りを考えたのに」と思いましたが、よく考えると、食べないものを彩りのためだけに毎回入れても仕方ありません。

赤・黄・緑を毎回全部そろえなくても大丈夫。子どもが食べられるものの中から色を足す。

この考え方に変えてから、少し気持ちが楽になりました。

AIにも「緑のおかずを教えて」だけではなく、条件を足して聞けます。

「赤いおかずが足りません。トマトが苦手な子でも食べやすい赤系のおかずを教えて」

「卵焼きと唐揚げを入れます。緑を足したいですが、子どもが食べやすいものを2つ教えて」

「野菜が苦手なので、彩りを良くしつつ食べやすい方法を考えて」

「ミニトマトが苦手です。赤い色を足せる別のおかずを3つ教えて」

AIが出した候補を全部採用する必要はありません。「これなら食べそう」と思うものを1つ選べば十分です。

そして、今日は黄色が多いお弁当になっても、それで子どもが食べてくれるなら問題ない。そう思えるようになってから、お弁当作りで色に追われる感じが減りました。


量を増やしすぎないことも大切

子どものために作ると、「足りなかったらかわいそう」と思って、つい多めに詰めたくなることがあります。

私も「せっかく作ったから、これも入れておこう」と少しずつ増やしていたら、気づけば小さなお弁当箱がぎっしりになっていました。

ところが、そんな日は残してくることがありました。逆に少し少ないかなと思った日は、きれいに食べて帰ってきたことがあります。

空のお弁当箱を見ると、作った側もうれしいものです。その時、「多ければ喜ぶわけではないんだな」と気づきました。

AIが提案した量より、普段その子がどのくらい食べているかを基準にする。

AIには、「小学1年生で少食です。おかずは3品ではなく2品くらいで考えて」と頼んでも構いません。

運動会などで少し多めにしたいなら、「小学3年生です。運動会のお弁当なので、少し多めでも食べやすい組み合わせを考えて」と相談できます。

最初は少なめにして、足りなそうなら次のお弁当で少し増やす。そのくらいの調整の方が、私には続けやすく感じました。

 


朝が忙しい時は「前日に決める」だけでもラクになる

子どものお弁当で大変なのは、料理そのものだけではありません。朝に「何を作るか」を決める作業も意外と時間を使います。

以前は朝になってから冷蔵庫を開け、「卵はある」「鶏肉もある」「にんじんも少しある」と、その場で考えていました。

ところが、考えている間にも時間は過ぎます。ようやく決めた頃には、「もうこんな時間」と慌てることが何度もありました。

そこで、前日の夜にAIへ相談してみました。

「明日の子どものお弁当を考えています。卵、鶏ひき肉、にんじんがあります。朝15分くらいで作れる組み合わせを考えて」

候補を見て、「明日は卵焼き、鶏そぼろ、にんじんにしよう」と決めておきます。

これだけなのですが、翌朝がかなり違いました。料理の時間が劇的に短くなったというより、朝に考えることが一つ減ったのが大きかったのです。

冷蔵庫を開けて固まる時間がなくなり、「今日はこれ」と決まっているだけで動きやすくなりました。

さらに時間がない日は、こんな聞き方もできます。

「朝は10分しかありません。卵と冷凍ブロッコリーを使って、子ども向けのおかずを2つ考えて」

もちろん、AIが料理を作ってくれるわけではありません。ただ、朝の“決める作業”を少し減らしてくれると考えると、とても使いやすくなります。


全部をAIの提案どおりにしなくてもいい

AIを使い始めた頃は、出てきた提案を見ると「せっかく考えてくれたのだから、この通り作った方がいいのかな」と思うことがありました。

けれど、実際に作ろうとすると、家に調味料がなかったり、朝には少し手間がかかりすぎたり、子どもがあまり好きではなさそうな組み合わせだったりします。

そこで、全部を採用するのをやめました。

3つ候補が出たら1つだけ使う。少し面倒なら「もっと簡単にして」と聞き直す。家にない材料が出たら「その材料なしで」と伝える。

AIの回答は完成した献立ではなく、選ぶための候補。

このくらいに考えると、かなり気軽に使えます。

実際、「これはいいけれど、朝から揚げ物はしたくないな」と感じたこともあります。そんな時は遠慮せず、「揚げ物なしで考えて」と聞き直せばいいのです。

人に相談すると「せっかく考えてもらったのに」と少し気を使うことがありますが、AIなら何度聞き直しても大丈夫です。ここは、忙しい時には意外と便利でした。


子どもが残した理由も次の相談に使える

AIが提案したおかずを入れても、子どもが必ず食べてくれるわけではありません。

最初は残っていると「この料理が嫌いだったのかな」と考えていました。ところが、よく見ると理由は味だけではないことがあります。

鶏肉が大きかった。にんじんが少し硬かった。おかずが多くて時間内に食べ切れなかった。箸でつかみにくかった。

そこで、残したものを見るだけではなく、できれば「どうだった?」と軽く聞いてみます。

「大きくて食べにくかった」と分かれば、次のAI相談にそのまま使えます。

「前回は大きい鶏肉を残しました。今回はひと口サイズで食べやすい鶏肉のおかずを考えて」

「にんじんは残したけれど卵焼きは全部食べた」なら、次は卵を使った別のおかずを相談してもいいでしょう。

AIの答えを正解にするのではなく、子どもの反応を見ながら少しずつ合わせていく。

この使い方なら、「AIが提案したのに食べなかった」とがっかりする必要もありません。残したことも次のお弁当を考える材料になります。


安全の確認はAI任せにしない

子どものお弁当では、食べやすさや彩りと同じくらい安全にも気をつけたいところです。

AIは献立の候補を考える時には便利ですが、実際の食材がどのくらい新鮮なのか、どのように保存していたのかまでは分かりません。

そのため、肉や魚、卵などは十分に加熱する、汁気の多いおかずは扱いに注意する、作ったおかずは適切に冷ましてから詰めるなど、普段家庭で行っている安全確認を優先します。

AIは献立の候補には使えても、安全確認の代わりにはなりません。

特に暑い時期は、いつも以上に保存状態に注意した方が安心です。

そして、食物アレルギーがある場合はさらに注意が必要です。AIが「これなら大丈夫」と答えたとしても、それだけで判断せず、商品の原材料表示や学校・園の決まり、医師などから受けている指示を優先します。

ここは便利さより安全を優先する部分です。


「食べ切れた」はひとつの成功。でも残しても失敗ではない

子どもがお弁当箱を空にして帰ってくると、やはりうれしいものです。

私も以前は、「全部食べてくれた=成功」「残した=失敗」のように考えてしまうことがありました。

けれど、毎回そう考えていると疲れてしまいます。

体調が少し違ったのかもしれません。食べる時間が短かったのかもしれません。単純にその日はあまりお腹が空いていなかったのかもしれません。

だから、食べ切れたことはうれしい成功のひとつ。でも、残したからといってお弁当作りそのものが失敗というわけではないと思うようになりました。

残した理由が少し分かれば、それを次に生かせます。

「量を少し減らそう」「もう少し小さく切ろう」「この野菜は無理に入れなくてもいいかな」。そんな小さな調整を重ねる方が、毎回完璧を目指すより現実的でした。


AIは子どものお弁当を完璧にするためのものではない

最初は、AIを使えば栄養も彩りも整った、毎日違うお弁当を簡単に作れるのではないかと思っていました。

ところが、候補をたくさん出してもらうほど迷うこともありました。「これも良さそう」「こっちも栄養がありそう」と考えているうちに、結局決められなくなったこともあります。

そこで今は、全部をAIに考えてもらうのではなく、困っているところだけ聞く方が使いやすいと感じています。

「あと1品だけ決まりません。卵を使った簡単なおかずを考えて」

「子どもがピーマンを残しました。緑色で別の食材を使うなら何がありますか?」

「今日はおにぎりが中心です。10分以内で作れるおかずを2品だけ考えて」

このくらいなら、朝の忙しい時でも使いやすいと思います。

私自身、栄養、彩り、品数を全部そろえようとしていた頃より、「食べやすい」「量を増やしすぎない」「困ったところだけ相談する」と考えるようになってから、気持ちがずいぶん楽になりました。

AIは子どものお弁当を完璧にするためではなく、毎朝の小さな迷いを減らし、その子に合う形を見つけるために使う。

昨日は残したけれど今日は食べた。先週は大きすぎたけれど、今週は小さくしたら食べられた。そんな小さな変化を見ながら、お弁当も少しずつその子に合わせていけば十分だと思います。

毎日きれいなお弁当でなくても大丈夫です。忙しい日は冷凍食品を使ってもいいですし、いつもの卵焼きが続く日があってもいい。

「今日は何を入れよう」と手が止まった時に、AIへ少し相談してみる。それだけでも、毎日のお弁当作りを続ける助けになります。

作る人も疲れすぎず、子どもも無理なく食べられる。その間を探すための相談相手としてAIを使う。

私は、このくらいの距離感がちょうどいいと感じています。

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